災害時におけるドローン活用
災害時の状況確認や要救助者の捜索、大規模自然災害発生時の被害状況把握などに非常に有用であり、ドローンを活用する行政（自治体、消防本部等）や委託された民間組織は年々増加傾向にあります。過去の大規模災害時では、行方不明者捜索や被害状況調査、孤立地域への物資輸送等でドローンが活用されています。
災害が発生すると、水道や電気などのライフラインがストップし、物流が途絶えるおそれがあります。災害時に備え日ごろからドローンの活用を想定しておくことで、短時間で判断し、安全を確保することができます。被災した工場の状況確認等、企業の防災対策としても有効です。
災害時におけるドローンのメリット
・有人機と比較すると、導入費用や運用にかかる費用が安価である。
・少人数での広域における活動を可能にする。
・分断された地域へ到達することができる。
・救助困難地域でも活用できる。
・有人機と比較して迅速な対応ができる。
・離着陸に空港や広い場所を必要としない。
災害対策でドローンを利用する際のデメリット
・天候に左右されるため、雨天や強風、低気温など悪天候下では飛行が制限される。
・バッテリー容量に限りがあり、現地の電源確保が課題となる。
・ヘリ等有人機と比較すると長時間飛行できない。
・LTE通信網が寸断された場合に送信機の電波到達圏外では飛行が難しい。
・搭載荷重が少ないため、運搬できる物量に限りがある。
・平常時と比較し危険箇所が多いため、熟練操縦者が必要である。
災害時にドローンでできること
被害状況確認、情報収集、状況把握
空撮ドローンによる上空からの撮影
ハザードマップ作成、被災地域マッピング、避難ルート確保、救援者の２次災害防止
測量用ドローンによる上空からの測量フライト・オルソ画像の作成
要救助者の捜索
サーマルカメラやナイトビジョンカメラを搭載したドローンによる上空からの撮影
水中遺留物の捜索
水中ドローンによる捜索
物資などの輸送
運搬ドローンによる救助関連物資、AED、浮き輪、医薬品、食料等の輸送
対応機材
捜索
Mavic 3 Thermalは、サーマルカメラを搭載した災害対応用小型ドローンです。災害現場での捜索（人命救助）、状況把握、山岳救助など軽量かつコンパクトであるメリットを生かしたシーンで活躍が見込まれます。
Matrice30Tは赤外線カメラを搭載し、悪天候時や夜間を含む行方不明者捜索活動や火災現場の火元確認などでも活用されています。携帯性と効率性のバランスに優れた機体です。
MATRICE 350 RTKは、優れた飛行性能、高性能センサーによる障害物検知性能、マルチセンサーカメラとの連動性など産業用ドローンとしての卓越した性能を備えたプロフェッショナル用ドローンです。デュアルジンバルにより赤外線カメラとズームカメラなど、異なる機能を持つカメラを搭載可能です。
Parrot ANAFI USAは米国で製造され、32倍ズーム、赤外線サーマルカメラ、頑丈な機体、データ暗号化とプライバシー機能による高度なデータセキュリティを盛り込んだ産業向けドローンです。
CHASING M2シリーズは産業用水中ドローンです。ロボットアームやソナー等のオプションパーツに対応し、ダイバーでは危険な状況下での水中捜索時に効果的です。オプション搭載数や最大深度に応じて、CHASING M2 S、CHASING M2 PRO、CHASING M2 PRO MAXから選択します。
FIFISHシリーズは産業用水中ドローンです。ロボットアームやソナー等、豊富なオプションパーツを搭載可能。オプション搭載数に応じて、FIFISH E-GO、FIFISH V6 EXPERT、FIFISH V6 PLUSから選択します。
運搬
DJI FlyCart 30は、重量物の長距離配送を可能にする物流ドローンです。最大積載量は30kg、飛行距離は最大積載時で16km、最大速度は20m/s。過酷な環境でも安定して動作できるよう、IP55の防塵防水性能や-20℃～45℃の動作温度範囲、最大風圧抵抗12m/sなど、様々な環境に適用できるような仕様となります。
イームズロボティクス E6150TCは、第二種型式認証を取得した機体です。最大離陸重量24.0kg。最大搭載重量は6.0kgで、宅配荷物、郵送物、食料品、日用品、雑貨、医療品など積載できるものは様々。災害現場など、人の立ち入りが困難な状況においてもE6150TCの活躍が見込まれます。
YOROI 12D1800Fは最大積載量40kgを実現。専用の運搬荷下ろしリールや輸送用コンテナに対応し、山小屋物資運搬や、ドラム缶3缶運搬等の実績があります。山間部での運用で実績があります。
監視
高性能無人運用プラットフォームDJI Dock2と、その専用機体Matrice 3D・Matrice 3TDを組み合わせることで、要監視でリスクの高い現場に人が出向かなくても上空から監視することが可能です。定時巡回することで状況変化の早期発見につなげられます。
専用機体を常時給電することで、災害現場等を上空から長時間監視することが可能となります。給電ケーブルで係留することでドローンが暴走し、どこかに飛んでいく心配はありません。
防災アイテム
DJI POWER 1000は、バッテリー容量1024Whで、 最大2000WのAC出力が可能なDJIの蓄電池です。
LFP電池（リン酸鉄リチウムイオン電池）を使用し、安全かつ4000サイクル充放電可能な長寿命設計、最速約70分で充電完了です。
ご依頼の流れ
１．メールフォームやお電話にてご連絡ください。
２．ヒアリングを元に運用方法について作業計画を立案致します。
３．現地の作業に必要な許可を得てからお伺い致します。
４．作業計画に基づき実機にて試験確認を行います。
５．現地で機体操作なども体験していただくことが可能です。
６．今後の運用方法、導入についてご相談ください。
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